MacBook Proのトラックパッドがすごい

MacBook Proのトラックパッドがかなりいい。それも3本指や4本指ではない部分がすごいです。
これまでノートPCのトラックパッドはおまけ程度にしか考えていなかったので、ThinkPadでは誤動作が気になってトラックパッド(タッチパッド)はスクロール専用にして、トラックポイントだけでポイント操作をしていました。もちろんマウスが使えるときはマウスで操作。

ところが、MacBook ProでタップをONにしてしばらく操作していると、これまでと明らかに操作感が違います。
トラックパッドの一番気になる誤動作は、タイピング中に不用意に手が触れて確定されてしまうことなのですが、それがほとんど起こりません。試しに、手のひら(親指の付け根)でポインタが操作できるか試してみました。

手のひらでポインタを操作中の図

手のひらでポインタを動かそうとしても、びっくりするほどポインタが動きません。かなり意識して動かそうとしているにもかかわらず動かない。この状態では、タップはもちろん無効ですが、押してもクリックが有効になりません。
ちなみに、親指の付け根が触れている状態でも親指の指先でポインタを操作できます。

親指の根元が触れつつ指先でポインタ操作中の図


ほかのPCでも試してみました。

PowerBook G4 12" (Mac OS X 10.4.11)

2本指でのスクロールが使えるモデルです。
手のひらでポインタを動かそうとすると...ゆっくりですが動いてしまいます。また、設置面積が大きいためか2本指と同じと判定されてスクロールすることもあります。

ThinkPad T400 (Windows XP SP3)

手のひらでポインタを動かそうとすると...ふつうに動きました。


PowerBook G4で2本指のスクロールができるようになってから4年くらいでしょうか。いつのまにかこんなに進歩していたなんて。さらにすごいのは、これが設定のどこにも出てこなくて、当然のように最適にチューニングされていること。おそらく手が触れている面積か何かで判定しているのだと思います。「指先では動かせるけど手のひらでは動かせない」というのは、気づいてみれば当たり前かもしれないけど、これを仕様として言語化してさらに実装するというのは並大抵のことではないですね。
Appleの「ものづくり」の神髄を見せられた気分です。こんな「ものづくり」をされたら他のメーカーはかなわないなぁ。

Apple MacBook Pro 2.53GHz 13.3インチ MB991J/A-A

Apple MacBook Pro 2.53GHz 13.3インチ MB991J/A-A