土曜日にワタリウム美術館で開催している「ルイス・バラガン邸をたずねる」を見てきた。
ルイス・バラガンは1939年生まれのメキシコの建築家。メキシコシティ、グアダラハラに地主の息子として生まれて、戦前はインターナショナルスタイルの住宅などを手がけ、空白期間を置いて1945年以降バラガン・スタイルと呼ばれる独自のスタイルの建築を作っていった。1988年没。
watari-um - exhibition - ルイス・バラガン展 ,A visit to Luis Barragan House
展示は、ルイス・バラガン邸を、その家具や植物を配置して美術館内に再現したもの。バラガンはこの自邸を1948年に建ててから最後までそこで暮らしていた。見晴らしのいい窓を、自分の心が動かされて邪魔になるという理由で塞いでしまったというエピソードがあるように、あくまでも自分にとって落ち着く空間を追求したのだと思う。
現代建築によくあるガラス張りの「コミュニケーション」がキーワードになる建築とは全く違うけれど、ルイス・バラガン邸は自分の内面に向かって研ぎすまされた感覚で作られているから、他の人の心を動かすのだろう。

GA No.48〈ルイス・バラガン〉バラガン自邸1947/ロス・クルベス1963-69/サン・クリストバル1967-68 (グローバル・アーキテクチュア)
- 作者: ルイス・バラガン,二川幸夫,細谷巖,エミリオ・アンバス
- 出版社/メーカー: A.D.A.Edita Tokyo
- 発売日: 1997/07
- メディア: ペーパーバック
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