DevLove2009 FUSION

先週の土曜日に細胞が風俗を求めているに行ってきました。
次のようなセッションに参加。

どれも面白くて、書きたいことはたくさんあるけど全部は書ききれないので、一番印象に残った鈴木さんのセッション『開発を愛する僕らが目を向けるべき、ソフトウェア以外に大事な4つの事』を聞いて自分の思いついたことを中心にメモ。

ランドスケープアーキテクチャ

建築そのものではなくて、植栽などをデザインするランドスケープアーキテクチャは「植物の成長」を考えないといけないので、竣工したときが完成形ではないという話。
たしかにそのとおりだ...でも、自分が建築学科で設計をしていたときは、図面しか書かない学生だから「植物の成長」なんて考えずに、「木」はコピーしてペタペタ貼付けられるオブジェクトだと思っていたような気がする。これをシステム開発に当てはめると...例えば、UMLユースケース図でスティックマンとして描かれる登場人物をどう考えるのか?という話につながっていく気がする。スティックマンは人なんだから固定的なオブジェクトと違って、自ら考えたり、成長したり、異動したりする。そういうところに思いを馳せられるのかどうかが重要なのかな。

ビルディングタイプ

監獄を例にして、建物の形(ビルディングタイプ)というのは社会のルールや法律によって決められて、そこで生活する人がルールや法律を自動的に守るようにされているという話。
確かに、社内システムって社内ルールに基づいて作られていて、それを使う人が自動的に社内ルールを守るようになっている。これだとあまり面白くないので...例えば、「楽しくコミュニケーションができる基本的ルール」というのを考えてそれが自動的に守られるようなシステムを作ったらどうなるのだろう。

包囲光(アフォーダンス

人間は世界を認識するときに、そのままの形で認識するのではなくて、自分の中の認識ルールに当てはめて認識していく。そこからオブジェクトの抽出などでもその人が持っている認知の枠組みの影響が大きいという話。
ビジネスレベルでのオブジェクト抽出はやったことがないから実感はないけど、UML設計の本を読んで感じていた違和感の理由がわかったような気がします。

認知発達ロボティクス

起き上がりの動作を学習しながら習得していくロボットを取り上げて、そこからシステムの成長を考える必要があるのではという話。
一番考えさせられたトピックで、後のダイアローグでは、この話題から「システムの死」「隠居するシステム」「システムは死んでもデータは死なない?」といった話で盛り上がりました。
個人的に思ったのは、UIが成長するシステムがあってもいいのではないか?ということ。例えば、一定期間システムの操作を記録して、そこからよく押されるボタンや頻繁に実行されるフローを抽出して、それが実行しやすいUIの案をユーザに提案して、投票で次のUIを決めるとか。Microsoftがメニューの表示でやろうとしてうまくいっていないけど...
あとは、社内システムがいつまでも使いにくいのは、1つのシステムが独占的に使われるからで、「2つの違うタイプのシステムを作って利用者数が多い方を残す」という運用をしたら適者生存の原理が適用されて改善されるのでないかと思ったりもした。

風邪を引いていたので、懇親会には参加できなかったけど、来年は懇親会も参加したいな。