電話を再発明したAppleとの違い

Webをうろうろしてたら、2年くらい前の記事を見つけた。
はてなブックマーク - ドコモ携帯、基本ソフトの設計簡素化へ : 経済ニュース : マネー・経済 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
NTTドコモ、Androidを採用し、携帯電話向けOS設計の簡素化を計画 | スラド IT
ドコモが端末のOSにAndroidを使うという話。今となってはどの端末メーカーも考えていることだろうし、この記事にあるようにAndroidは主流になっていくのだろうけど、気になったのは「簡素化」という言葉。
キャリアや端末メーカーが開発に苦労していて、効率化のためにKCP+のような共通基盤を作っているから、その延長線上にAndroidを置いたのだと思う。自分もソフトウェアエンジニアだから開発効率化のためのフレームワークが重要なことはわかる。

あれっと思ったのは、そういえばiPhoneを作った人は「開発効率化」ということを考えたのだろうか?ということ。
ジョブズは「電話を再発明する」と言ってiPhoneを発表した。そこには、自分にとって最も使いやすい携帯電話を作るという目的が第一にあって、開発効率化などはおまけでしかないような気がする。

おそらくi-modeを作り出したときのドコモはユーザ視線で楽しいことをいろいろと考えていたのだろうけど、今となっては端末メーカーにとってもキャリアにとっても、携帯電話の開発は義務であって毎期恒例の「苦行」なのかもしれない。その苦労を少しでも楽にするためのOSとしてAndroidを考えたのなら、そこにある溝は思っているよりも大きい。